こんにちは、hypnos編集部です。
今回は姉妹メディアの睡眠休養メディア「DO-GEN」からの記事をご紹介します!
hypnosで販売している枕「ジムナストソフトフィール」に関する話題です。「ジムナストソフトフィール」商品ページはこちら
こんにちは、休養メディア「DO-GEN」を運営している山城(やましろ)です。
コロナ禍で睡眠の質が落ちていると言われていますが、それには複数の要因があります。
今回は睡眠の質を高めるためのポイントや、ジムナストソフトフィールなどの枕がどのように関わってくるのかをドリームプラネット株式会社の北村社長と、上級睡眠改善インストラクターの安達直美さんにお聞きしました。
やましろ 本日はどうぞよろしくお願いいたします!
北村社長(以下、北村)、安達直美さん(以下、安達) よろしくお願いいたします!
今回インタビューさせていただいた方
北村伸二社長
ドリームプラネット株式会社 代表取締役社長
愛知県名古屋市にある寝具メーカー「ドリームプラネット」の社長。良質な睡眠を取るための枕の開発を40年以上続けている。累計35万個以上販売している機能性まくら「ジムナスト」シリーズの開発者。
安達直美さん
日本に5名しかいない上級睡眠改善インストラクターの一人。寝装品メーカーの研究所で主任研究員として睡眠に関わる研究に従事。睡眠文化戦略コーディネーターを経て現在職に至る。雑誌・WEB掲載やTV出演もあり、現在は主に、睡眠健康教室などの講師として活躍中である。
目次
ジムナストソフトフィールなど寝具の工夫で睡眠時の刺激を減らすことで良質な睡眠を
やましろ さっそく、睡眠やジムナストソフトフィールについて聞いていきましょう!
眠りのスペシャリスト、上級睡眠改善インストラクターとは?
やましろ 安達さんの「上級睡眠改善インストラクター」とは、どのような資格ですか?
安達 睡眠改善インストラクターは、睡眠に関する正しい環境と生活習慣をアドバイスするための資格です。新型コロナウイルスの感染拡大により十分な睡眠の質を確保できなくなっている人が多いため、睡眠で自己免疫を強化するためにも、睡眠改善インストラクターの役割が増しています。
睡眠改善インストラクターには、初級の「睡眠改善インストラクター」、中級の「睡眠改善シニアインストラクター」、上級の「上級睡眠改善インストラクター」の3種類があります。
上級睡眠改善インストラクターの資格を持っているのは、日本で私を含めて5名だけです。
中級まではペーパーテストだけですが、上級になるには睡眠を研究されている先生方の前でプレゼンテーションを行わなくてはいけません。先生方の質問にすべて答えなくてはいけないため、試験はかなり緊張しました。
やましろ 5名だけですか!?かなり難しい試験なんですね…!
安達 私は枕をテーマにプレゼンテーションを行いました。枕で睡眠の質は変わらないというのが定説でしたが、あるとき、いびきを治療している先生から、「横向きになれる枕を作れれば、40%の人が治療の代わりになる。」と言われました。
その時から、「枕で睡眠は変わる」という意識が強くなり、少しずつ生活を改善していけば睡眠は必ずよくなることを枕で実証しようと研究をしてきました。
深い睡眠はほんの一部!大部分は浅い睡眠!?
やましろ 睡眠時の刺激は、睡眠の質にどのように関わってきますか?
安達 睡眠と一口に言っても、深い睡眠と浅い睡眠があります。50歳を過ぎると深い睡眠は一晩の中で、5~10%しかありません。若い人でも20%あるかどうかです。それなのに、一般的には深い睡眠を取らないといけないと言われています。
深い睡眠も大切ですが、睡眠の大部分を占める浅い睡眠の質を改善することが大切です。浅い睡眠の時に刺激を受けなければ、目が覚めないので睡眠の質が高くなります。
やましろ 睡眠時の刺激には、どのようなものがありますか?
安達 睡眠時の刺激には「光」「騒音」「圧」「室温」などがあります。例えば、光で言うと身体に夜だと認識させるために、早めに明かりを消すことが有効です。身体が夜だと感じると、メラトニンというホルモンが分泌されて、身体を睡眠の状態に向かわせます。
その他には、音も睡眠を妨げる刺激になります。自分が寝ているのに隣の部屋でリモート会議をしていたり、夜遅くに誰か帰ってきて明かりをつけたりすると、身体が起きているように感じてしまいます。
やましろ 眠りを妨げる刺激はたくさんあるんですね…
安達 浅い睡眠を快適にするには、寝具にも気を使わなくてはなりません。寝具に気を使って身体への圧などを無くし、浅い睡眠でもしっかりと眠れるようすることが大切です。
睡眠効率と言いますが、布団で寝ているときにどれだけしっかりと眠れていたかという指標があります。
寝具が合わないと目が覚めることに、睡眠効率が90パーセントを下回ることもあります。だから、寝具を身体に合うものにして睡眠の質を上げることが大切です。
北村 ジムナストソフトフィールは調整することで、頭にかかる圧を均一にできます。局部的に圧がかからないので、浅い睡眠でも目覚めないように工夫がされています。
良質な睡眠のためにジムナストソフトフィールなどの枕は安定感があることが大事
やましろ ここからは、睡眠の質と枕の関係などについてお聞きします!
研究で分かった睡眠の質と枕の関係
やましろ 睡眠の質と枕には関係がありますか?
安達 睡眠を研究されている先生方は、「枕で睡眠の質が変わるわけがない。」と言います。睡眠時の脳波を測定したところ、たしかに枕による脳波の違いはありませんでした。でも、目覚めたときの疲労回復感はまったく違うということがわかりました。
やましろ 脳波は変わらないのに、疲労回復感が増すのですか?
安達 人は寝ている間に、布団の中で動き回ります。その動きで枕はぐちゃぐちゃになりますが、それでは姿勢が安定しないため睡眠の質が下がってしまいます。
例えば、動物は常に危険と隣り合わせなので、安心できる場所でしか眠りません。また、不安定な場所でも眠りません。人間も睡眠時の安心と安定は必要です。安定して眠ることにより、身体がリラックスできるので、疲労回復感が増します。
北村 安心と安定を得るためには、枕の高さと大きさが重要です。基本的には立っているときの姿勢を保つことが安心と安定に繋がります。横向きになっても立っているときと同じく姿勢を真っすぐにするには、枕の高さが必要です。また、四角い枕だと角に行くほど頭が落ちてしまうので、ジムナストソフトフィールのように中心に頭が収まる形にしました。
ジムナストソフトフィールなどの枕はどのように調節する?
やましろ 枕の安定感を出すには、どのように調節すればいいですか?
安達 「枕はどの高さがいいの?」と聞かれることは多いです。私の持論では気持ち良すぎる枕はNGです。気持ち良すぎるというのは、フカフカで安定感がなかったり、首をストレッチしてくれたりして、特別な感覚を身体に与えてくれるときです。でも、寝ている間は刺激が無い方が好ましいです。枕をしているか分からないくらいが、いい枕と言えるでしょう。
調整された枕は、首が押し上げられてストレッチされずに、すべてに均等に触れているので高さも低さも感じません。それが自分にとっていい枕です。
だから、枕屋さんに聞かなくても、自分の身体と向き合えば枕の最適な調整ができます。自分の身体に触れ過ぎている部分のパイプを抜いて、触れていない部分を足すだけです。
ジムナストソフトフィールは自分に合わせやすい枕
やましろ 枕の素材は睡眠にどのような影響を与えますか?
安達 昔はそば殻の枕が主流でした。そば殻は三角形で中が空洞なので、頭の形に合わせられるとともに、通気性がいいという特徴があります。そば殻に近い形で作られたのが、ストローを切ったような形のパイプ素材です。
北村 ジムナストソフトフィールには、パイプ素材を使用しています。パイプ素材は通気性がよく、肌に接する部分にはメッシュ素材を使っているので、さらに快適になっています。その他にも、首に触れる部分は固い素材を使い、その他の部分は柔らかい素材を使うなどして、通気性を担保しています。
また、頭をバランスよく支えないとならないので、ジムナストソフトフィールは複雑な構造になっています。
やましろ なぜ複雑な構造にしているんですか?
北村 枕の中身が一部屋だと頭の重みで素材が横に寄っていきますが、それを食い止めるために小部屋になっています。さらに、小部屋の素材を固さや弾力で分けることで、寝返りしやすい構造になりました。また、自分で素材の量を変更して高さの調整もできます。6つの部屋に分かれていますが、それぞれの部屋の素材量を調整できます。アゴや後頭部が上がり過ぎず、下がり過ぎず、立ち姿勢と同じように真っすぐの状態が理想です。
人間は一晩で約30回の寝返りを打つと言われています。寝返りが上手くできないと寝苦しさを感じて、睡眠の質が落ちます。ジムナストソフトフィールは寝返りと呼吸のしやすさにこだわっていて、改良を重ねた結果、現在の形にたどり着きました。
やましろ ジムナストソフトフィールは洗濯機で洗えますが、どのようなメリットがありますか?
安達 頭は全身の中でも比較的汗をかきやすい部分です。そのため、頻繁には難しいかもしれませんが、衛生面で定期的に洗って欲しいですね。ピローカバーはパジャマと同じように皮脂が付くので、パジャマを洗うような感覚で洗って欲しいです。
北村 枕の中身がすべてパイプ素材だからこそ丸洗いができます。ジムナストソフトフィールは検査機関で5回洗濯をしてもらい、検査に合格しています。
安達 100円ショップには枕用のハンガーが売っているので、枕を干すのも簡単です。脱水も片側を脱水したら、反対向きにしてもう一度脱水するだけなので、それほど手間にはなりません。枕を洗うのを習慣にしていただきたいですね。
ジムナストソフトフィールなど自分のこだわりの枕で眠りを楽しみに
やましろ 最後に良質な睡眠を取るためのコツをお聞きしました!
良質な睡眠のコツは日中にアリ
やましろ 枕に限らず良質な睡眠を取るにはどのようにしたらいいですか?
安達 睡眠の質は日中の質と深い関わりがあります。つまり、日中の質が上がれば、睡眠の質も上がるということです。最近はコロナ禍で日中の質が上がらないので、睡眠の質も落ちていると言われています。
睡眠の質を上げるための日中の行動は、身体を動かして適度に疲れる必要があります。日中に頭ばかり動かして身体を動かさないと、体温のリズムが崩れてしまいます。
身体が動いているから体温が上がった状態をキープして、動きが少なくなると体温が下がっていきます。しかし、コロナ禍で身体が動いていないので、いつが活動期で、いつが休む時間なのか身体が分からなくなってしまいます。
やましろ 日中にしっかりと活動しないと体温のリズムが崩れてしまうんですね…!
安達 日光を浴びないことも一つの原因です。室内でも明るく感じますが、実は全然足りていません。
曇りの日でも外に出れば約5000lxありますが、室内ではどんなに明るい部屋でも1200lx程度しかありません。このような状態では、身体が日中だと感じられずにリズムが崩れてしまいます。そのため、日中の質が上がりませんし、睡眠の質も上がりません。
北村 たしかに、日光を浴びて体内時計をリセットするのは大切ですね。
安達 身体の1日のリズムは24時間よりも少し長いんです。だから、身体のリズムを人間が考えた24時間に合わせる必要があります。
朝に日光を浴びることにより、睡眠のためのメラトニンを分泌する時間が決まります。だから、遅く起きて光を浴びると、眠くなる時間が遅くなります。早く起きれば早く眠れるようになります。
それに加えて、日照量と行動量が睡眠の助けになりますが、コロナ禍ではその助けがありません。だから、家の中で身体を動かしたり、日のあたる部屋で過ごしたりすると、体内時計のリセットに加えて、眠るための準備ができます。
北村 安達さんは以前、人生の1/3が睡眠であり、その1/3が24時間のパフォーマンスに影響するとおっしゃっていましたよね。昼間に動くために睡眠がある、という言葉が印象に残っていて、とてもいい言葉だと思っています。
スムーズな睡眠にいざなう就眠儀式とは
安達 就眠儀式という言葉がありますが、その儀式は意外と重要です。私は今から眠るんだよという合図を、身体と脳に送ります。
例えばメガネをしている人は寝る前に外しますが、メガネを外すことでスイッチが変わっています。メガネを置いた瞬間に、もう考えなくてもいいから眠れると認識するはずです。
私は枕を整えるのが就眠儀式です。ジムナストソフトフィールは部屋分けするために縫いつけていますが、以前使っていた枕は部屋分けされていませんでした。
部屋分けされていない枕は、内部の素材が重なると寝心地が変わってしまうので、枕を整えていました。それが、睡眠を大切にしようという気持ちの表れです。
北村 私はお客さんに、「手間はかかりますが、自分でパイプ素材を抜いたり出したりしていると愛着が湧いてきますよ。」と伝えています。
ジムナストソフトフィールは、自分に合わせて調整すると安定感が出るので、補充材が付いています。高くするよりも抜いて低くする方が簡単なので、最初は少し高めの設定にしています。
調整をするときは、市販の紙コップや計量カップを使うとやりやすいです。どれくらい抜いたかグラム単位で測っていたらとても手間だと思いますので、カップを使うのをおすすめしています。私の感覚では半カップくらいで高さの違いが出ると思います。
安達 私達の身体は日々変わります。身体の調子が悪かったり、腰が痛いと感じたりするときは、枕の首の部分を調整すると変わってきます。S字カーブの起点が首と腰にあるので、首を変えれば腰も変わるんです。だから、腰が痛い人も枕を変えれば、腰痛が無くなることもあります。枕は頭だけではないと知っていただくと、もっと枕に期待できるなと感じてもらえると思います。
北村 ジムナストソフトフィールは、あらゆる姿勢でS字を保つので呼吸をスムーズにして、いびきも軽減します。
あおむけ寝では頸椎のS字カーブを整え、横向き寝では枕の左右が肩や首への負担を無くします。ジムナストソフトフィールは、肩の高さ分のふくらみがあるので、肩幅に合わせた自然な横向き姿勢になります。
どんな向きでも心地よく包み込んでくれるように、枕職人が考え抜いた構造になっているので、ぜひ一度試していただきたいですね。
ジムナストソフトフィールは自分好みに調整できる快適な枕!
やましろ 今回は北村社長と安達さんに、睡眠と枕の関係について深くお話いただきました。
ジムナストソフトフィールのお話を聞けば聞くほど、よく考えられた枕だと感じました。ジムナストソフトフィールで最適な姿勢を確保しつつ、日の光を浴びるなど日中の行動にも気を付ければ、浅い眠りの時も快適に眠れそうです。
大好評発売中のジムナストソフトフィール、みなさんもぜひ試してください!
●転載元:姉妹メディア 睡眠休養メディアDO-GEN https://do-gen.jp/gymnast-goodsleep-interview/
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